NISA・iDeCoを7年続けた結論は「オルカンだけでいい」|2026年から始める人はポイントサイト経由がお得
2019年の春に積立NISAとiDeCoを始めてから、7年が経ちました。バランス型、S&P500、そのとき話題だったテーマ型、さらには個別株……と、いろいろ買っては悩んできましたが、いま積み立てているのは実質1本だけ。全世界株式のインデックスファンド、いわゆる「オルカン」です。
この記事では、7年やってこの結論に落ち着いた理由と、2026年時点のNISA・iDeCoの制度、そしてこれから口座を作る人向けに「同じ口座開設でも1万円分ポイントが多くもらえる作り方」までまとめます。
目次
2019年に始めてから、けっこう遠回りした
始めたのは2019年。当時の積立NISA(つみたてNISA)は年40万円まで、iDeCoは会社員だと月2.3万円までという枠でした。
最初のうちは「せっかくだから分散しよう」と、8資産に分けてくれるバランス型を積み立てていました。そのうちS&P500の成績の良さが気になって乗り換え、AIやテクノロジー系のテーマ型ファンドをスポットで買ってみたり、高配当系に浮気しかけたり。振り返ると、口座の中がずいぶんにぎやかな時期がありました。
いちばん時間を溶かしたのは個別株です。決算の数字を読んで、株価を毎日確認して、下がったら理由を調べて。そうこうしているうちに、平日の夜も休日も頭の片隅に株価がある状態になりました。気づけば、ゲームや他の趣味に使っていた時間の多くが株価チェックに置き換わっていたんです。
結論:オルカンだけでいいと思う3つの理由
オルカンは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称で、日本を含む先進国から新興国まで、47の国と地域の株式にこれ1本で分散投資できる投資信託です。NISAの積立ランキングでは常連の1位で、いまの日本でいちばん買われている投資信託と言っていい存在です。
理由1:考えることがなくなる
全世界の株式を時価総額の比率どおりに持つので、「アメリカとそれ以外の配分をどうするか」「新興国を入れるか」といった悩みがそもそも発生しません。国ごとの比率はファンドの中で勝手に調整されるため、リバランスも不要です。
投資で失敗するパターンの多くは、下がったときに怖くなって売ることと、調子のいいものに乗り換え続けることです。考える余地を最初からなくしておくと、この2つをやりにくくなります。
理由2:手数料が最安クラス
信託報酬は年0.05775%。100万円分持っていても年600円弱です。私が投資を始めた頃は0.2〜0.5%あたりが「安い」と言われていたので、この水準は正直うらやましいくらいです。
理由3:S&P500と迷う時間がいらない
・配分やリバランスを考える必要がなく、ほったらかしにできる
・信託報酬0.05775%と手数料が最安クラス
・国の勢力図が変わっても中身が自動で入れ替わるので、予想がいらない
2026年時点のNISAとiDeCoをざっくりおさらい
新NISA(2024年〜)
2024年に制度が新しくなり、非課税で投資できる枠が大きく広がりました。
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
|---|---|---|
| 年間の上限 | 120万円 | 240万円 |
| 非課税期間 | 無期限 | |
| 生涯の上限 | 合計1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで) | |
| 売却した場合 | 売った分の枠が翌年に復活する | |
オルカンはつみたて投資枠・成長投資枠のどちらでも買えます。月10万円までの積立なら、つみたて投資枠だけで完結します。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoは老後資金づくり専用の制度です。NISAとの最大の違いは、掛金が全額所得控除になること。たとえば月2.3万円(年27.6万円)を積み立てている会社員で、所得税と住民税をあわせた税率が20%なら、年間で約5.5万円ぶん税金が軽くなります。運用で増えた分が非課税なのはNISAと同じです。
ただし、性格はかなり違います。始める前に知っておきたい注意点がこちら。
・原則60歳まで引き出せない(老後資金専用と割り切れる金額で)
・加入時に2,829円、毎月171円〜の手数料がかかる(楽天証券など運営管理手数料0円の金融機関を選ぶのが基本)
・受け取るときに税金の計算がある。退職金と受け取る時期が近いと控除が小さくなる場合があるので、受け取り方は50代になったら一度確認を
【2026年12月から】iDeCoの掛金上限が大きく上がる
ここは2026年ならではの新情報です。制度改正で、iDeCoの掛金上限が2026年12月の拠出分(2027年1月引き落とし分)から引き上げられます。
| 働き方 | 現在 | 2026年12月分から |
|---|---|---|
| 会社員(企業年金なし) | 月2.3万円 | 月6.2万円 |
| 会社員(企業年金あり) | 月2万円 | 企業年金と合算で月6.2万円まで |
| 自営業・フリーランス | 月6.8万円 | 月7.5万円 |
NISAとiDeCo、どっちから始める?
両方やっている立場としての意見は、まずNISA、余裕が出てきたらiDeCoを足すです。
理由は単純で、NISAはいつでも引き出せるから。急な出費や住宅・教育資金にも回せる自由度があります。iDeCoは節税の力ではNISAより強いのですが、60歳まで固定される点だけは取り返しがつきません。生活防衛資金と自由に動かせるNISAを先に育てて、「この金額なら60歳まで触らなくて大丈夫」と思えるようになってからiDeCoを足すと、無理がありません。
今から始めても遅くない?
これから始める人がいちばん気にするのは、たぶんここだと思います。「もうみんな儲かった後で、今さら入っても高値づかみになるんじゃないか」という不安です。
もちろん、この先も同じように上がる保証はどこにもありません。ただ、積立投資は「来月の株価」を当てるものではなく、世界経済が10年20年かけて成長するかどうかに乗るものです。そのくらいの長さで見ると、始めた日の株価が高かったか安かったかは、だんだん誤差になっていきます。毎月同じ額を積み立てる方式なら、高いときは少なく、安いときは多く買うことになるので、買うタイミングを自分で当てにいく必要もありません。
新NISAは非課税期間が無期限なので、「若い人専用の制度」でもありません。40代・50代から始めても、60代・70代まで運用すれば15年、20年という期間を確保できます。
投資の工夫より「入金力」を上げるほうが早い
オルカン1本に落ち着いてから、もうひとつはっきり分かったことがあります。運用の工夫で増やせる額より、毎月の積立額=入金力を増やすほうが、結果への効き方がずっと大きいということです。
年5%で20年積み立てたと仮定して、ざっくり計算するとこうなります。
| 20年後(年5%と仮定) | 結果 | 差 |
|---|---|---|
| 月3万円を積み立て | 約1,230万円 | 基準 |
| 月3万円のまま、利回りを6%に上げられた場合 | 約1,390万円 | +約160万円 |
| 積立を月5万円に増やした場合(年5%のまま) | 約2,060万円 | +約830万円 |
利回りを安定して1%上乗せするのは、プロでも難しいことです。私が個別株やテーマ型で挑戦して、時間だけ失ったのはまさにここでした。一方で積立額を月2万円増やすのは、投資の腕とは関係なく、収入と家計の工夫でどうにかなります。しかも効果は上の表のとおり、利回り1%改善の5倍です。
下手にいろいろな投資に手を出すより、「稼ぐ力を上げて、増えた分をオルカンに流す」。これが7年かけてたどり着いた、いちばん再現性のある形です。投資はオルカンの自動積立に任せて放置し、浮いた時間と気力は本業・転職活動・副業に使う。この分担にしてから、資産の増えるペースは明らかに変わりました。
固定費・ポイ活・転職・副業それぞれで入金力をどう作るかは、続編の記事にまとめました。
口座は楽天証券を使っている
私はNISAもiDeCoも楽天証券です。SBI証券でも大きな差はないので好みの範囲ですが、楽天経済圏で生活しているなら楽天証券に寄せるメリットがはっきりしています。
・楽天カードでクレカ積立ができて、オルカンなら決済額の0.5%(ゴールド0.75%、プレミアム1%)のポイントが毎月もらえる(月10万円まで)
・楽天キャッシュ積立(0.5%還元・月5万円まで)と併用すれば、月15万円までキャッシュレスで積み立てられる
・楽天市場などで貯めたポイントをそのまま投資に回せる
・アプリと画面が分かりやすく、積立設定が一度組めばあとは何もしなくていい
積立額に対して毎月0.5%が自動で返ってくるのは、地味ですが効きます。月10万円積み立てれば毎月500ポイント、年6,000ポイント。積み立てているだけでもらえるお金なので、現金積立を選ぶ理由はほぼありません。
せっかく口座を作るなら、ポイントサイト経由で1万円分
ここが今日いちばん伝えたい話です。楽天証券の口座は、公式サイトから普通に申し込んでも、ポイントサイト「モッピー」を経由して申し込んでも、できあがる口座はまったく同じもの。ただ、モッピーを経由するだけで10,000円分のポイントがもらえます(2026年7月時点。時期により変動します)。
ポイントをもらう条件はシンプルですが、期限だけ気をつけてください。
・モッピー経由で楽天証券の総合取引口座を初めて開設すること(申込から3か月以内に開設)
・口座開設完了後、30日以内に合計5万円以上を入金すること
・入金は銀行からの振込・らくらく入金・楽天銀行のスイープなどが対象。楽天カードでの投信買付やポイント投資は「入金」に数えられないので注意
5万円は入金するだけで条件を満たします。そのまま最初の積立資金にすればいいので、余計な出費はありません。
手順は3ステップです。①モッピーに無料登録 → ②モッピー内で「楽天証券」を検索して案件ページから申し込み → ③口座開設後30日以内に5万円入金。これだけです。
モッピーから楽天ポイントへの交換には2026年4月から10%の手数料がかかるようになりました。銀行振込(現金)への交換は手数料無料の銀行があるので、証券口座の案件で貯めた分は現金で受け取って、そのまま積立資金に足しましょう。
まとめ:迷う時間がいちばんもったいなかった
7年間の結論をひとことで言うと、「何を買うかで悩む時間を、続けることに使えばよかった」です。オルカン1本に決めてからは月に一度残高を見るくらいで、投資に使う時間はほぼゼロになりました。株価チェックに消えていた時間はゲームと趣味に戻ってきて、それでいて積立は淡々と続いています。
投資で差がつくのは、商品選びのうまさでも売買のタイミングでもなく、やめずに続けた年数です。そして続けるいちばんのコツは、意思の力に頼らないこと。オルカン1本の自動積立という「考えなくても続く形」を最初に作ってしまえば、あとは勝手に年数が積み上がっていきます。もっとペースを上げたくなったら、いじるのは投資先ではなく入金力。転職や副業で増えた収入を積立に流すほうが、商品をあれこれ変えるよりずっと確実です。
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